- ワークフロー
2025.09.30

Index
「稟議って、結局どういうもの?」「稟議書ってどう書けばいいの?」そんな疑問を持つ方に向けて、稟議の基本からよくある課題、効率化のヒントまでをわかりやすくまとめました。
Point
●稟議の基本的な意味と役割
●稟議の流れとプロセス
●稟議のよくある課題
●稟議効率化のポイント
業務のスピードを上げたい方は、最後に紹介するStyleflowの活用ポイントもぜひチェックしてみてください。
稟議とは?基本の意味
●稟議の定義
稟議とは、組織内で意思決定を行う際に、関係者の承認を得るための文書(稟議書)を回覧し、合意形成を図るプロセスです。特に日本企業においては、複数の上司や部門の承認を得ることで、組織としての意思決定の正当性や透明性を確保する文化が根付いています。
●稟議と決裁・承認の違い
「稟議」は意思決定のプロセス全体を指し、「承認」はその中で個々の関係者が内容に同意する行為、「決裁」は最終的な責任者が正式に決定する行為です。稟議はこれらを含む広い概念であり、組織運営の要とも言えます。
稟議の目的
●組織内での合意形成
稟議は、関係者の意見を反映しながら意思決定を進めるための手段です。これにより、後々のトラブルや反対意見を未然に防ぐことができます。
●責任の明確化
誰がどの段階で承認したかが記録に残るため、意思決定に関する責任の所在が明確になります。これはコンプライアンスの観点でも重要です。
●情報共有と透明性の確保
稟議書を通じて、関係者間で情報が共有され、意思決定のプロセスが可視化されます。これにより、組織全体の透明性が高まります。
稟議の流れとプロセス
●稟議書の作成
まず、提案者が稟議書を作成します。内容には、提案の目的、背景、予算、期待される効果などを記載します。
●上長への提出
作成した稟議書は、直属の上司に提出され、初期承認を得ます。
●承認フローと決裁
その後、関係部門や役職者の承認を順に得ていきます。最終的には決裁権限を持つ責任者が決定を下します。
●最終決定・実行
決裁が下りた後、提案内容が正式に実行に移されます。
●稟議書の基本構成と書き方
・タイトル・件名
稟議の目的が一目でわかるよう、簡潔かつ具体的なタイトルをつけましょう。
・提案理由・目的
なぜこの提案が必要なのか、背景や目的を明確に記載します。
・内容・条件
提案の具体的な内容、実施条件、スケジュールなどを記載します。
・金額・コスト
予算や費用の見積もりを明示し、コストに対する効果も補足すると説得力が増します。
・承認欄
承認者の氏名・役職・押印欄を設け、承認プロセスを記録できるようにします。
稟議のよくある課題
●承認までに時間がかかる
紙ベースやメールでの稟議は、承認者の不在や確認漏れにより、意思決定が遅れることがあります。
●属人的な判断が多い
承認基準が明文化されていない場合、個人の感覚に左右されることがあり、組織としての一貫性が損なわれます。
●稟議書の作成負担
提案者が毎回ゼロから稟議書を作成するのは非効率であり、業務負荷の原因となります。
稟議を効率化する方法
●フォーマットの標準化
稟議書のテンプレートを整備することで、作成時間を短縮し、内容の抜け漏れを防げます。
●承認ルートの明確化
誰がどの順番で承認するかを事前に定めておくことで、承認プロセスがスムーズになります。
●電子稟議システムの活用
クラウド型の電子稟議システムを導入することで、場所や時間に縛られず承認が可能になり、スピードと効率が向上します。
◆ワークフローシステム導入によるメリット◆
Styleflowのようなワークフローシステムを導入することで、稟議プロセスの自動化・可視化が実現します。承認ルートの設定、進捗のトラッキング、過去の稟議履歴の検索などが可能になり、業務改善と意思決定の質の向上を同時に達成できます。特に複数部門が関与する稟議では、Styleflowの柔軟なルート設計と通知機能が大きな効果を発揮します。
◆まとめ◆
稟議は、組織の意思決定を支える重要な仕組みです。しかし、従来の稟議プロセスには多くの課題があり、業務効率を阻害する要因にもなり得ます。そこで、『Styleflow』のようなワークフローシステムを活用することで、稟議の効率化と業務改善を同時に実現することが可能です。今こそ、稟議のあり方を見直し、DXによる変革を進めるタイミングかもしれません。